読みもの
2020/04/12 11:56
たくさんの手作りの焼き菓子が、
全国各地のリアルマルシェやオンラインショップ、モールなどで気軽に買えるようになりました。
そして、気軽に出店できるようになりました。
このように手作りのものが気軽に買える昨今、
私が作ったお菓子を選んでいただく理由とは、何だろう?
と思うようになりました。
自分なりに試作をしつつ、
当初は買いやすい価格帯の焼菓子にしようと考えていました。
ですが、他のお菓子との違いがあるかというと、何かが違う。
そんな2019年の年末、
阿波市の農家・小野農園さんとの出会いで、
なるべくオーガニック素材を使う、という方針に切り替えました。
小野農園さんの畑は自然そのもので
人と地球の距離がフェア、という感じがしました。
私自身、食品の知識を少しずつ得るたびに
何が安全なのか、という基準を自分の中にもつようになりましたが
「安全性や素材のことを知っているのに、それを選ばない。」
というのは、責任ある行動とは言えないと思ったのです。
例えば、
「この食品は化学的な処理をしているのを知っているけれど、
ほかにないし、価格が合わないから、仕方がないから使う」
という選択をやめました。
作ることだけではなく、安心できる素材を吟味して調達する、
ということも、大切な仕事の一つだと考えるようになりました。
これは、たくさんの商品を流通させるような企業でしたら、難しいことだと思います。
わたしのような、個人で営む小さな事業だからこそできる選択かもしれません。
幸いにも、わたしの工房周辺は、
自然な栽培方法で作る素材が手に入りやすい環境です。
オンラインショップ「の花」の焼き菓子は、
素材のことをよく知っている方や食品店に相談して調達しています。