読みもの

2020/06/16 22:22

全国的に梅雨模様のこの頃。

食欲も落ちて、なんとなく気怠い日が続きます。
このような時期は積極的に手が伸びるお菓子は、喉ごしのよい和菓子やゼリー、
アイスクリームなどかもしれません。

それでも当店の焼菓子をチェックくださっているみなさま、ありがとうございます。

素材について、「国産ではないものがあって残念」というお声をいただきました。
たしかに、国産は安心というイメージがありますよね。

お菓子づくりで用いる素材の選び方は、各社様々です。
この機会に、当店の素材選びについて、詳しく書いてみようと思います。

●小麦粉
昨今、おうち時間が増えてお菓子作りをする方が増えました。
この影響が多少あり、私の方でも国産の小麦粉が通常より手に入りにくくなりました。
これまでは青森県産の有機栽培の小麦粉1本でしたが、新たに「オーストラリア産有機栽培小麦粉」を使うことにしました。

国産品は安心なイメージが強いですが、最近使い始めたオーストラリアの小麦も、安全性には注意して選びました。
外国産の商品は、オーガニックであったとしても原産国からの輸出の際にコンテナごと燻蒸(くんじょう)処理をすることがあります。
この際、薬品を使う場合があるのですが、当店で選んだ小麦粉はこのような処理はしておりません。
小麦の品種は「ロゼラ種」で、国産の粉にくらべると、とてもサラサラとした質感で、作業性もよくなりました。


●砂糖
さとうきびから作られる砂糖より、てんさい糖がよいとお考えの方もいらっしゃると思いますが
当店では 味わいの点から、アルゼンチン産のオーガニックシュガーを選びました。
甘みにくどさがなく、すっきりとしており、体に負担がすくないように感じています。
砂糖の粒子が大きいので、レシピによっては、溶けにくく手間がかかります。
このため当店ではいったんミルにかけるか、お菓子によっては湯煎立てするなど工夫しております。
仕入れ先の方に教わりましたが、アルゼンチンは有機認証作付け面積が世界第2位の有機大国です。

●油脂
植物性油として、なたね油を使っています。
米油やオリーブオイルで試作してきたこともありますが、製造過程の安全性や風味が強すぎないもの、という点から選びました。
なたね油は、国産品もありますが、お菓子作りにちょうどよい粘度、いい意味で風味のなさ、コストなどから
現状品を選んでいます。
コストでいうと、作付け面積が大きいほどコスト安になりますので、国産品よりリーズナブルになりやすいです。
栽培のほかに注意したいのが、「絞り方」です。
効率よく絞るには、有機溶剤で処理するものもありますが、
当店のものは文字通り、化学処理を行わず圧をかけてしぼったタイプです。
オンラインショップにはまだのせていませんが、スコーンやチーズケーキなどを作るときは風味野天から
植物性油脂ではなくバターを使うことがあります。


●アーモンド、カカオ
日本の気候では育てることが難しく、これらはたいていが外国産になります。
よって、当店でも外国産で選び抜いたものを使用しております。


このページは随時更新いたします。


徳島県名東郡佐那河内村下字西ノハナ26-1

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